栄養価の高さからヘルシーフードやスーパーフードとして、古代穀物が人気です。 その中でも食物繊維やマグネシウムが多く、腸内環境の改善に役立ちそうで注目なのが、「モロコシ(=タカキビ、コーリャン)です。 モロコシって…なんか聞いたことありますよね。そう、あのトウモロコシとどう違うの?栄養価からその正体までをまとめてみました。 モロコシとは? モロコシは、キヌアやフリーカなどの古代穀物と呼ばれる種類の1つです。 モロコシの呼び方 もともとは温かい熱帯アフリカ原産の植物ですが、世界中で食されているため、いろいろな呼び名があります。 モロコシ タカキビ コーリャン(中国) ソルガム(アメリカ) ほかにも沖縄では独特の「トーナチン(沖縄)」という呼び方もあるそう。 なんだか、実は世界的にメジャーな植物なんですね。 生産面積は世界第5位 ウィキペディアによると、なんと穀物の中では世界5位の生産面積をほこるといいます。 その順位はこちら! コムギ イネ トウモロコシ オオムギ モロコシ ここでちょっと疑問に思った方もいるかもしれません。 そう、3位のトウモロコシと名前が似ているけど、ぜんぜん違うものなんですね。 食物繊維やミネラルが豊富 モロコシのすごいところは、グルテンアレルギーを持つ方でも食べられる、グルテンフリーの食材だということです。 穀物でグルテンフリーなものはあまり多くないので貴重ですよね。 そして、食物繊維やミネラルが豊富なところ。特に食物繊維は米の20倍などといわれることもあります。また腸の蠕動運動を促すといわれているマグネシウムも豊富で、便秘解消やデトックス効果が期待できます。 またタンニンと呼ばれる抗酸化成分も豊富なので、がん細胞の発生を抑制したり、老化予防効果も高いことが注目されています。 モロコシとトウモロコシの違い モロコシが品種改良されたのがトウモロコシです。名前がそっくりなのはそのあたりに関係するかもしれません。 モロコシ =学名 Sorghum bicolor =イネ科モロコシ属 トウモロコシ =学名 Zea mays =イネ科トウモロコシ属 歴史が古いのは、なんとモロコシのほうでした。 注目なのはトウモロコシには、プロラミンというたんぱく質が含まれていることです。 プロラミンとは? プロラミンは、タンパク質の一種です。 水に溶けないが、うすい酸・うすい塩基 50~80パーセントのアルコールに溶けるたんぱく質です。 植物種子に多く、グルタミン酸というアミノ酸を多くふくんでいます。 小麦に多くふくまれるグリアジンというたんぱく質は、プロラミンの一種です。 参考: グルタミン酸をたくさん含んでいる成分なんですね。グルタミン酸といえば、運動時の疲労回復を促進することがわかっている成分でもあります。 [ 30 more words ]
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